AN EARNEST DESIRE
耳にタコができるなんて
もしも思われているならばそれは
私の放った切望の種が
相手の心にて芽吹くどころか
まだ届いてもいないということ
…なのかもしれないなぁ、と。
見渡すかぎり、荒れ地である。
だけれどそれは絶望するほどのことではなく
いたってあたりまえであったりする。
簡単には芽吹かないのだ。
そういうものだと知ったうえで
たんたんと種を放り、ただひたすらに。
続けること。
永き眼でもって、薄暗い夜明け前。
荒れ地に放ったいつかの種が
新芽となって希望の陽光を導きだす
その朝焼けの光景を信じて。