
ときおり吹雪く中
ちょっと用事を済ませに車で出かけた。
「雪道を走るのは
ずいぶんと久しぶりだが
大丈夫。
気をつけて運転しますよ」
などと軽口を叩きながら走っていたら、まあ、
ものの見事に滑った。展開が早い。
車線をこえながら右に左に流れまくり
なんとか歩道の段差にタイヤがぶつかる形で止まった。
対向車がなくて本当に良かった。
50そこそこくらいの速度だったんだけどなと
苦笑いしつつごまかしていたら
同乗していた母に、そりゃまあ注意されました。
「冬道は40キロ。北海道をなめるな」
そこからはもう、「雪道怖シ」とビビりまくり
ノロノロ運転を心がけたのは言うまでもうない。
それにしてもだ。
退院して2ヶ月そこそこの母を乗せた上で
事故っていたとしたら
本当に目も当てられない。
猛省である。


水は低きに流れる。
私はといえばウォータースライダー。
毎日を滑るように落ちてゆく。
落ちてゆくよね。
ウォータースライダーってものを
間近で見たことすらないのだけれどさ。


封神演義がまたアニメ化されるという情報を耳にして
「へ~、そうなんだねぇ。
…そういやあれって、どんなお話だったっけか…」
と思ったのがいつのことだったか。それから随分とたつ。
現在、生活拠点としている実家には
学生時代から買いためたマンガが結構ある。
その中に封神演義もあった。
そこまで気になっていたわけではないのだが
なんとなくマンガ部屋の本棚から全23巻をゴソッと持って
自室(仮)として使っている作業部屋(仮)に
ドスンと置いて、読んでみたわけだ。
…が、いやはや、「あれオレ初見?」ってな具合。
読んでも思い出せないほどスッポリと忘れていた。
ちゃんとした記憶力が欲しいでやんすと
思ったのはこれで何度目か。
なんてことをしていたら
今日も1日がほぼほぼ終わっちゃっていた。


私の顔の目の周辺に数週間前から鎮座まします腫れ物さん。
市販の目薬やら塗り薬やらでなんだかんだと対応していたのだが
いまいちスッキリ治らないんだ、これが。
面倒ではあるが、仕方がなく眼科へ出かけた。
峠を越えた隣町の総合病院にある眼科。
車で片道40~50分の距離にある眼科。
雪道運転が不慣れだから冬になったらあまり行きたくない眼科。
医療、交通、物の入手に関して
地方はやはり不便である。


空模様と都合がこう
やんわり合致してくれると
ありがたいところなのだが。


スネ夫の要素をまぜこんだスネのび太くんのところへ
スネ夫の要素をまぜこんだスネジャイアンがやってきた。
スネのび太くんはドラえもんから借りてきた道具に
使い慣れてきたあたり。いい具合に調子に乗っているところ。
周囲の声は耳に入りこむ隙間がない。
あたりを見回しても、たしなめるドラえもんが見当たらない。
…的なエヅラを勝手に想像しているのだ。
勝手に想像しては、その未来のことを思うのだ。
のび太くんとジャイアンには申しわけなく思う。
勝手に引っぱり出しちゃって。そして、
要素だけしぼり出したスネ夫には
雑な扱いしてしまい、もっとメンボクナイと。


誰かがあおいで生まれた
その風に乗って
飛び交っている人々を
谷底から眺める。
情報はどこかで熱を帯びる。
なんというか
ちょっぴりずつ
心が重たくなる。


どこぞからやってきて
そいつがフッと吹き消したりするわけだ。
どこまでも続いているような
すぐ目の前で途切れているような
自分自身が溶けてしまったような
夜であることを思い出す。
夜の腹のただ中にぼんやり
立ち尽くしているのだと。

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